ダイエットをサポートしてくれるメトホルミン

【メトホルミンの効果】

・体重を減らすサポート：いくつかの研究で、メトホルミンを使うことで体重が減ったという結果が出ています。

・ 食欲をおさえる：「GLP-1」という満腹ホルモンの分泌を助け、少ない食事量でも満足しやすくなります。

・血糖値を安定させる：体が余分な糖を作るのを抑えたり、糖をうまくエネルギーとして使いやすくすることで、血糖値の急な変動を防ぎます。

・ 脂肪を分解しやすくする：体内の働きを助け、脂肪を分解・燃焼しやすくします。また、新しい脂肪が作られるのも防ぎます。

・ 糖の吸収をゆるやかにする：小腸での糖の吸収をゆっくりにすることで、血糖値の急上昇やカロリーの取りすぎを防ぎます。

・ 筋肉のエネルギー利用をアップ：筋肉が糖をエネルギーとして積極的に使うようになり、脂肪になりにくなります。

【メトホルミンの飲み方】

■ 飲み方（成人の場合）

・最初は 1日500mg からスタートします。

・薬は 1日2〜3回 に分けて、食事の前または後に飲みます。

・体の状態に合わせて、1日750〜1,500mgが標準的な量です。

・医師の判断で、最大2,250mgまで増やすこともあります。

■ 検査を受けるときの注意

・ヨード造影剤という薬を使う検査（CTなど）の前後は、一時的にメトホルミンを中止する必要があります。

・これは、副作用（腎臓への負担）を防ぐためです。

■ 腎臓が弱い方は要注意

・腎臓の機能が低下している場合、メトホルミンが体にたまりやすくなり、思わぬ副作用が出ることがあります。

・そのため、腎臓に問題がある方は、必ず医師に相談しましょう。

【メトホルミンの副作用】

・乳酸アシドーシス：体の中に乳酸がたまりすぎる状態で、胃の不快感、体のだるさ、筋肉痛、呼吸が早くなるなどの症状が出たら注意が必要です。早めに医師に相談してください。

・低血糖：特に、インスリンや他の糖尿病薬と一緒に使っている場合は要注意です。めまい、ふらつき、手のふるえ、冷や汗などの症状が出たらすぐに何か糖分をとってください。

・お腹の調子が悪くなる：吐き気や下痢などの症状が起こることがあります。

・ビタミンB12の不足：長く使っていると、貧血や味覚の変化が出ることがあります。

【安心して使うためのポイント】

・決められた量と回数を守りましょう

・こまめに水分補給をしましょう（とくに暑い日や運動時）

・腎臓や肝臓の検査を定期的に受けましょう

・アルコールの飲みすぎはNGです

・発熱・下痢・嘔吐・食欲がないときは、服用をストップして医師に相談を

・検査でヨード造影剤を使うときは、事前に医師に伝えてください（服用を一時中止します）

・脱水しやすいお薬（SGLT2阻害薬など）を併用している人は、特に水分補給をしっかりと